【批評祭参加作品】つめたくひかる、3?江國香織の表記/ことこ
 


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 江國さんは、漢字とひらがなにも独特の選択眼を持っている。
 何を漢字にするか。どの部分をひらがなにするか。同じ言葉でも、あるときは漢字になっている。あるときはひらがなになっている。
 文章の中での、言葉の力の入れ方を決めるために、江國さんは漢字とひらがなを選ぶにちがいない。
 この言葉ならば、必ず漢字。この言葉ならば、いつもひらがな。そういうふうに、自動的に書くのではなく、言葉ごとに立ち止まって、文章ごとにためつすがめつして、そして決めるにちがいない。
(『すいかの匂い』(新潮文庫)解説 川上弘美)


 
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   グループ"第4回批評祭参加作品"
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