批評祭参加作品■「 そやから何で阿呆やねんやろとツッコミ待ちで考えてみる。 」/PULL.
 
きない渾身の阿呆を込めた一世一代の辞世の「激っ!」なのである。

 「ナベツネ」の後継問題については、細心の注意を払って行わなければいけない、なぜなら、あまりにその阿呆の「品格」にばかり拘りすぎると、阿呆ではなくなってしまうからである。阿呆は誰の内にも潜む「資質」ではあるが、そこにアクセスをサクセスできる者は、限られた、選ばれた者だけなのだから…。

 阿呆とは本来、自ら名乗るものではない、それは自然と湧き起こる、赤が「赤」と呼ばれるように、青が「青」と呼ばれるように、気が付けば周りのみんながそう呼んでいる、阿呆とは、「称号」なのである。
 人類の歴史を振り返ってみて、阿呆になり損ねた者
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   グループ"第3回批評祭参加作品"
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