批評祭参加作品■狐のかわごろも/石川和広
ら死ねないわけで、だから「死を夢む」なんだと思います。
なぎら健壱から離れてしまいましたが、「思へばとほくへきたものだ」ということでお開きです。でも、中也は常識の常識みたいなことを述べている気がしてしかたないのです。
それは「悲しみ」にしては「汚れ過ぎていて」、もう何の変哲もない残骸のように感じられる何か。無理やりこじつければ、ぬれた東スポみたいな。そのもののしょうがなさのような。愛おしさのような。
どうしようもない物狂い。物狂おしい感じ。やっぱり「ラブユー」かなあ。
2007.1.18
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