こもんさんの詩について思うこと/渡邉建志
 
黒魔術だと思う。なにか黒く光る言葉たち。
ギミックみたいな改行。
碑文、と作者は言う。それは(朗)読んではならない(おそらく)。
目で見る、使われる漢字の与える印象の強さ。詩の形の強さ。
あるいは、読まれない呪文。



なぜか強く印象に残る単語を拾い上げてみる。何かの特徴が見出せないだろうか。

毀ちた、ユリー、円環、旋回、こめられる、ある、陰茎、手、夜、もの、堰きとめられ、束ねられ、めいた、耳、おしるし、数匹、群れ、白けた、さしだす、推し計る、数える、教える、閾、昏い

(時が凍っているような、止まっているような、そんな印象を受ける、言葉たち。そんなふうに、わたしには
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