未明、みえないまま/渡邉建志
 
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カモミールとか
ベルガモットだとか
とても香りの良い会話

何の理由もなく、とても香りの良い会話ですね。と、こころから思える、そんな嬉しさ。あ、共振できた、と思ったのが、この時だったかもしれない。散文のファンだった、という私が、好きだったのが、その跳ねるような文体のなかに、一緒に跳ねさせられる、跳ねさせてもらえるような、ドキドキ感だとか、振り回され感だとか、そういう共振的な動きがあって、ああ、生きているな、と思えたのだけれど、詩人の詩のなかに、それと同じものをこの時初めて感じたのかもしれなかった。「とか、
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   グループ"フレージストのための音楽"
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