■批評祭参加作品■「約束」haru/たもつ
もう少し
幸せなときに
偶然 会おうよ
と書く、その行為自体が、僕はひとつの詩であると感じる。
その行為こそが心の葛藤、もしくは葛藤の結果なのだと思う。
僕なりにこの三行にシチュエーションを与え、解釈し、「だから切ない」と
言うことは可能だが、それは実に味気ない野暮な行為だ。
僕は言いたい。
過去に会った人。これから会う人。
今いっしょに生活している人たちに。
もう少し
幸せなときに
偶然 会おうよ
と。
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