■批評祭参加作品■ 「 無言の遺書 」  /服部 剛
 
体何の意味があるのだろ
  う・・・?そう僕等も問われている気がするよ・・・僕等が
  本当にいい詩を書く為には、その誰から出された訳でもなく
  問われている答を、これからの人生で探し続けなければなら
  ないのだと思うよ・・・ 」 

 深夜二時の部屋にひと時の沈黙が流れた後、岡部さんは座ってい
た椅子の向きをパソコン画面に向けて、大切に保存していた今は亡
き詩人の詩を出してくれたので、私は画面の中から語りかけて来る
それらの詩を食い入るようにみつめながら、小声で朗読した。 




   グループ"第2回批評祭参加作品"
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