青いセピアの入道雲/ゆるこ
 
 
 
しらんだ空が
産んだ青い退屈
駄菓子屋の秘密
ゆうぐれのすきま
 
纏った仮面を振り回す
夏の日の少年
残像の香りはせっけん
ぶんぶんごま
 
鉛筆を構えるより
丸めた新聞紙を構える方が
夢があって
実感がある
 
従順に生きれば
いつか握るのだから
もう少し
青い夢、見させて
 
門前の呼ぶ声
震える小さなノスタルジック
なんていうか、
まだ浸りたい
 
手招きする残像は
特に何も言わない
この町の中心は
いつか、僕だった
 
 

   グループ"飽和"
   Point(22)