「名」馬列伝(8) ローズバド/角田寿星
 
。5着までハナ、ハナ、クビ、クビ差の激戦。彼女はG1を3戦連続2着という成績を残し、そのシーズンを終えた。

古馬になってからの彼女は、相変わらず鋭い末脚を繰り出すものの、よくて3着。不発も目立つようになった。
久しぶりの、そして最後の勝利は、マーメイドS。鞍上は久しぶりの、ともにG1クラシック戦線を闘った、横山典弘。苦手なはずの重馬場で、いつもより少し早仕掛け気味に、先行馬に並びかけていく。
一頭だけ脚色が違った。粘るテイエムオーシャンを苦もなく交わし、どんどん差を広げていく。快勝だった。実に2年4か月ぶりの美酒であった。

横山典騎手は今年、めでたくダービージョッキーとなった。筆者
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