超真理男兄弟[場面1−1]/国産和風モモンガ
くて食べたらすぐに元気が出た。箱の構造を知りたいところだ。そういえば街っぽい。
足元の床がどこか非自然的だったのはきっとそうだからだ。ロンドンとか、ニューヨークとか、東京のこぎれいな路地みたいな足元だ。近代の落とし子。現代の旗手。わたしは思いつきでものを言う。むしろ思いついたことしか言えない。思いつかないまま適当に書いたら、書いてはいけないことを書いてしまいそうで怖いのだ。原稿を何回も手直しするのもそれが理由だ。
けれど書いてはいけないことなんてないのだとしたら、わたしは相当アホなことをしている。青信号の横断歩道に立ち止まるようなものだ。けど赤信号の横断歩道で立ち止まらずに勢いよく飛び出し
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