赤い靴のロンド/
愛心
赤い靴 掠れきって
あたしの息を 繋ぐ 生を
踊れなくなったら 死んでしまうと
おまじないのように 呟いてた
昔々あるところに赤い靴を履いた少女は
顔も忘れたクラスメイトと
ゆら ラ ラルラ 息をするの
引き裂いた制服と あたしの心
茶色くなった傷も 冷たい熱も
初めて 人と生きた気がする
夜は好きなの 溶け合っていくから
さようなら またね
月の眼をした彼は あたしの足に口づけた
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グループ"もう一つの夢物語"
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