線路わきの子供とパフォーマーの体温〜ワークショップin武甲書店/銀猫
幼い影がうっすらと
忘れ去られようとしている
だが
私は
ひたすら歩きつづけるのみだ
上ではなく地中へと
もぐっていくことに
気づいてはいるが
気づかぬふりで
(落合朱美→翻訳・白糸雅樹)
*
時には木漏れ陽のあふれる道
たとえば野良猫も通わぬ道
わたしのうしろに影はなく
靴底を通して触れる、
道の凸凹だけが
かろうじてわたしの生を語る
空へ昇って行くのではない
羽根が生えるのでもない
地中にいつか埋もれてしまう、
わたしの足跡は
今立っているここにだけ残る
(白糸雅樹→翻訳・銀猫)
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