黒頭巾ちゃんと仮面舞踏会/チアーヌ
甘い言葉の言い放題、聞かされ放題、やりたい放題、今夜の舞台は楽しもうとするものだけに開かれるのです。
黒頭巾ちゃんはボルゾイのキスを受け、ボルゾイの語る甘い言葉に酔いしれながら、スカートの中に潜り込んでくるボルゾイの頭を蹴り出そうとじゃれ合い始めました。
こうなってくれば、ボルゾイだってやはり犬です。
音楽はいつのまにか、チャイコフスキーの5番のワルツに変わっています。
「いやんっ、くすぐったいわよ、ボルゾイ、やめてっ」
「うわっ下着穿いてないんですね、黒頭巾さん。噂通りの人だったんですね。今夜は僕が一番乗りだなんて光栄だなあ」
「あっやめてっほんとにくすぐったいのよ!あっ、.
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