【同じ未来へ帰れたなら。】/三上あず
覚えていないだろう。その昔君が空からおとされた時、以前君が流れ星だった時、凍えるほどの闇の中で二人固く手を握ったこと、恐ろしい程の夜の中で支えあったことを。チカチカ瞬く光が近付いてそして二人が別れたことも、その時の涙が時を超えて偶に降り注ぐということも。ゆるすとかゆるさないとか関係なんてない。それでも許しがほしいのならいくらだってあげる。だからほらもう一度手をつなごう。
星の降る夜を昔みたいに手をつないで歩こう。キラキラ道端で光るのが僕たちで、そうして生きている。夢のような夜が過ぎてそして目覚めるだろう。毎日、毎日繰り返す生きるということ。
やっと探し当てたんだ 離すものか 手をつないだ瞬間確信に変わる、それは過去の約束
(きっとずっとこうなるはずだ)
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