行方/よしおかさくら
喉の辺りがひきつれる
この道でいいのかと
訳も意味もない問いで
つっかえている
あてどもなく歩いて
歩いて
歩き疲れて
休み時間は終わってしまう
薄暗くひんやりとした壁の廊下が
オフィス街に変わっても
間違えてなどいない
ひとつ
ひとつ
照らし合わせて確かめる
後悔する理由など見つからないはずが
鏡に写る他人の顔
喉の辺りが
また
ひきつれる
この場所でいいのかと
訳も意味もない問いで
ふさがっていた
他愛もないことで笑って
笑って
笑い疲れて
遊び時間が終わると
思い出してしまう痛み
遠く、求めている
君の隣
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