沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えている(3)/ホロウ・シカエルボク
そして俺たちの間には再び沈黙が訪れた。それは一見いままでの沈黙となんら変わりの無い取り付く島も無い断絶のように見えたが実際のところそれよりもずっとたちが悪くなっていた。腐臭はほんの一時でも俺に心を開こうとした自分をこの上なく恥じていた―おそらく心を開くことはやつにとって、いくつかの大いに恥ずべきことの中のひとつであるのだろう。直感による信頼。あいつはそれを信じようとした。敵なのか味方なのか判らないこの俺を、自分自身を薄暗い世界に産み落とした張本人であるこの俺を、ほんの少し目の中を覗き込んだだけで直感的に信頼しようとした―それまでそこにしがみついていた自分のことを、わずかな気まぐれで話し
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