やがて 河口 たどりつくのはいつも そこだ 祈る人に限らず 旅をする者はみな 最後には必ず 河口に行きつく 川に沿っての 果てしのないように思えた旅も もう 終りである 旅の終りを 誰が祝福してくれるのか そんなことを思う気はさらさらなく 祈る人は 壮大な淋しさに我を忘れる だがいま彼には 胸の中で確実に育 [次のページ] 次 グループ"歌う川" 編 削 Point(3)