彼はカリスマ/狩心
距離 お願いだよ
ここから先はぬめぬめとした鍾乳洞だって言って欲しかったよ おねーちゃん。
彼はカリスマ
カリオストロの城で
鉛筆削りに彷徨ってる
これ以上削って文字が書けなくなって
非可逆的に進む人生が
真っ赤な惑星と激突する夢を見たのさっ
きっとずっと昔からぼくのおばあちゃんに三角帽を被せて三角定規
罫線を引っ張るのさっ
髪型は空中を彷徨いながら細波になっていく
細々と暮らす夫婦の産声が
この町の何処かの地下鉄の音と重なっていく
砂のゴーレムに乗って
自らの顔と
血液を与えて
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