三角関係/狩心
 
 妙に手の平に突き刺さった

僕らは尖っていた
方向を見失いたくないから
矢印に似た形を求めていたんだ
僕らは平面的過ぎた
もし三角形が三角錐であったなら
炭酸水を注ぎ込み その気泡で 神経を麻痺させて
安らかに眠ったまま 生きていけたかもしれない
でも 僕らが選んだのは平面的な三角
飛び跳ねたり 沈んだりしない 同じ高さの一つの地平
そこは自問自答しながら学ぶ場で 僕らはその為に
出会ってしまったのかもしれない
そうさ 毎日を感情と共になんとなく生きていた僕らに
必要だった 選べないという選択肢

過去と未来と現在は 別々の方向へ歩き出す
三角形の頂点は 図形を拡大していく
僕らは三人で 一人の人間だった

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