欲望?/
まりも
セブンスターの香りが鼻を掠める
あぁ、あの人はきっと近くにいる
だからあたしは安心してここで悶えていていい
目隠しの奥でもう一度 ぎゅっと目を瞑る
肌の感覚が いっそう澄みわたり
息のかかる場所全て 泡立って熔けてしまいそう
開きっぱなしの喉から漏れるは 意味を成さない母音の羅列
耳に灌がれる低音は 体の芯から甘く揺るがして
境界線をゆるりと手放し 光の輪が弾ける前に
どうか深い くちづけをください
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