昭和六十二年四月一日/板谷みきょう
 
タコが自分の足を食べて
生き延びるみたいに
かつて 赤字続きで国鉄は
ローカル線を廃止した

頭だけになっても
足はいつかは生えてくると
だけど
本当の狙いは 頭のすげ替えだったのさ

働く人の暮らしを守る大きな力に脅えて
金と力に欲張りな どっかのお偉いさん達が
自分達だけの未来のために 
仲間割れする様に ソロバン弾いて
そうさ 
出る杭を打ち続けた奴らが 
危険を感じて杭を抜いたんだ

だけど
どんなに時代がかわろうと 
どんなに社会がかわろうと
働いている人達も 働けない人達も 
働きたい人達も 働きたくない人達も
暮らせる世の中を
この空の
[次のページ]
   グループ"弾き語る歌(うた)の詩(うた)"
   Point(6)