青空の下で/板谷みきょう
蛸が自分の足を食べて 生き延びるみたいに
赤字続きで国鉄は ローカル線を廃止した
頭だけになっても 足はいつかは生えてくると
だけど本当の狙いは 頭のすげ替えだったのさ
働く人の暮らしを守る 大きな力に怯えて
金と力に欲張りな どっかのお偉いさん達が
自分達だけの未来の為に 仲間割れするように
算盤弾いて そうさ出る杭を打ち続けた奴らが
危険を感じて 杭を抜いたんだ
風に揺れるしなやかな 柳の枝みたいに
分割民営国鉄は JRと名を替えた
雪や嵐になっても折れないで 耐えてくれると
だけど本当の狙いは 枝を切り揃えることだったのさ
働く人の暮らしを守る 大きな力
[次のページ]
前 次 グループ"弾き語る歌(うた)の詩(うた)"
編 削 Point(0)