アイスクリームサマー/構造
ぼくは慰めごとを吐いている
きみを鎮圧するためだ
壊乱したあげくに
きみがすっかり冷え切って
結晶化したのなら
手をとっていこう
塩化ビニールの
かすれた音波に身をゆだね
きみの肌は逆撫でて
奏でられ
ささくれていく
呆けて四散していくきみ
鼻の奥からゆっくりとひびく音が
冷えながら
再度固まっていく白い肌は
目をつぶれば
石灰状に青筋を浮かべ震え
粉がふいてひかる
それでも、コバルトで描かれた経典にすぎず
ただ微痛とともに
ぼくの存在は
きみの角質につき刺さっていただけだ
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