■批評祭参加作品■ ヴィタール/いとう
http://www.cs-tv.net/t/D000000/&movie_id=00006350
ラブロマンス。恋愛映画で、とても、わかりやすい。
丁寧で親切な作り。
ともすれば自己満足のわけわかんないストーリーに落ち込みそうなところを、
監督の、その、インターフェース(?)への意識が救っている。
(というより、監督だけが自己満足してる映画が多過ぎ。)
あらすじは書かない。観るように(笑)。
で、雨の使い方が秀逸だった。
前半のシーンではほとんど雨が降っている。
中盤に雨上がりの短いカットが何気なく挿入されているが、
それがじつは転機となっていて、
以後、ほとんどが晴れのシーン、かつ、ストーリー上の転機にもなっている。
クライマックスの、眩しいほどの日光。
そして、ラストに再び雨のシーン。
しかしその雨はすでに昇華され、
陰鬱なイメージを持たない。
そういう演出が素晴らしかった。
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