地球の裏側/快晴
 
地球の半分は
こうして光に包まれているのに
もう半分はまだ闇の中
誰かの言葉を借りるのならば
こうして朝はリレーをされる

きらきらと太陽の光が降り注ぎ
緑の服を纏った木々はさらさらと揺れ
それらをじっと見つめながら
存在の不透明さを確かめる
虚像と実存 理想と現実の狭間にて

君の住んでいる街は
今頃きっと真夜中で
月とワインに酔っているだろう
酔っ払うのが得意な君だから
陽気になっても
くれぐれもご自愛を

あの頃あんなに話したことも
今ではもう過去のこと
思い出だけが砂のように積もり
そして風に飛ばされる

君はあの約束を覚えているかい
私はその約束を果たす為
必死になって
この街に根を生やす

どんな顔で君に会おうか
最初に何を語ろうか
この街にさえ居れば
また君に会えるから
そしたらまた遠くへ行こう

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