いつか虹を/たもつ
 


帰ります、とメールをしてきた君が向こうから全力疾走で


君の重さを受け止める。お姫様抱っこ?もう少し痩せてからね


人ごみに紛れこむとどうして私だけがここにいないんだろう


走るのが苦手だから校庭より広いものは空しか知らない


雨が上がったら傘なんか捨ててさ、虹の鳴き声を聞きに行こう


あなたの笑顔を見ていたいだけだよ生きている本当の理由は


むかし、あるところにあなたと僕がいました。幸せでした、おしまい。



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