ヒューム「ベルグソンの芸術論」(2)/藤原 実
が水の速さを磁気的な痙攣へと変えた。その痙攣は高い電柱を伝って、光かがやきぶんぶん音を立てている球体へまで、線をよじ登った。
このようにして、三百もの電気の月が、目をくらますその白亜の光線でもって、愛の古来の青白い女王を消し去った。
(マリネッティ「月の光を殺そう」[訳]佐藤三夫 http://homepage3.nifty.com/UTOPIA/Archive/Utopia3/Marinetti3.html)
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稲垣足穂(1900-1977)は十代のころ未来派芸術に出会い衝撃を受けます。やがて彼らの思想の底流にベルクソン哲学が流れているのを知り、ベルクソンの著作も読みあ
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