海/1486 106
海岸線で仁王立ち
黄昏の中で物思いにふけっていた
荒々しい波音は聞こえるけど
目に映るのは水平線だけ
限りある未来
限りある世界
物足りないから
永遠と名付けた
海岸線でそぞろ歩き
宵闇の中で口笛を吹いていた
足跡を消し去る小波も
歩いた距離は否定出来ない
果てしない未来
果てしない世界
面白そうだから
希望と名付けた
一度しかない人生だから
付ける形容詞は「Beautiful」
誰に何と言われても
この思いだけは譲れない
海岸線で一休み
朝日の中で決意を抱いた
例え今日果てたとしても
後悔しないように生きていこう
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