海辺の二処女/ミゼット
しで あみをはった
うつくしい あさ れーすのす
そのなか ふたりで いたときに
こんどの あたまは ちいさすぎた
おなかがすいた おたがい たべた
わすれられない すこしまえ
たべてしまったから ひとつになった
あたまがふたつ ひとつのこどう
あなたは だあれ わたしは あなた
いつでも かおを ちかづけて
しらないことばで ふたり はなした
めをさますと にたるめは
むかいの ふとんのなかにいて
よあけの よわい ひかりをあびて
こんなにも うつくしく
うつくしく こきゅうをしているのでした
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