白い空/朽木 裕
 
「今、決めた。 君、明日 銃殺ね」

不感症の空の夢
肩にオウムをのせた男がそう告げて終わる夢

ざらり

咽喉が渇いて
冷たい白い空を見る

夜のあいだに生まれたばかりのかまきりが

ざくり

小さな刃を振ってはおろす


うす暗いばかりのこの部屋には
寒さに凍える小さな生きものがひとり
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