新世界/
Kj
街はゆっくり朱にそまる
ポケットに手を突っ込んだまま
身体を縮めて
僕は焼けていく空を見る
白い息は宙を舞う
涙が零れて
それは嗚咽になった
僕はもうどこにもいけない
ただ、それだけだった
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