四行詩(抄)二十九/
信天翁
ナンセンスな民放テレビの娯楽番組に操られ
傾きかけた「時」のなかを
薄っぺらのシューズで散策している
お主のシルエットは酔客そっくりだなぁ
しかも脳血管には流されているんだょ
胆汁質の血栓がゴロゴロと音たてて
あゝ いとおしいことだがもう聞けないなぁ
赤い季節に切望したたましいへのオードは
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