「WE」/
プテラノドン
「夜空に浮かんでいるのは、五千とんで二億ターブの声―」
最初からエンディングを撮り始めた映画のようだった。
明け方、公衆便所の鏡に向かって僕らは誰かの「声」で話しかけた。
出演者としてエンディングロールに映し出される誰かの「声」は延々と続いた。
映画のタイトルは「I」ではなく「WE」からなるものだった。
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