葬碧碑/プル式
私はあなたの絵がもっと見たかったのかも知れません
あなたに幾度好きですと伝えたかをもう覚えてはいません
ある日私の家の飲み会の時にそっとキスをした事を覚えています
あなたの家にいきなり住み着いてしまった事も覚えています
幾度目かの夜に命を知り幾月かの後に命の儚さを知り
私は泣いた記憶があります
あなたはとても優しい人なのです
そんなあなたの言った怨むよという声が忘れられません
そうして幾度かの傷をあなたは抱えたのに私が与えたのに
私が逃げ出した後もあなたは私を支えてくれました
あなたの知っているように私は随分辺鄙な暮らしをしていました
あの時私が言った言葉を覚えていますか
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