或る日路上で 〜環境破壊を考える会〜/むむ
或る日路上で
「はい、これあげるから持っときや」
と、道ゆく女性に
突然に強引に
何かを渡された
手の中を見てみるとそれは
携帯灰皿だった
地球を汚すタバコのポイ捨てを無くし
環境破壊を防ぐ携帯灰皿
それを無償で配る活動をしているなんて
なかなかできることじゃない
ああ
なんて素晴らしい人だろう
なんて素晴らしい活動だろう
そして僕は嫌煙家
またひとつ
ゴミが増えた
新たに無駄なゴミを増やし
それを配ることで
環境破壊を推進していることを
彼女はまだ知らない
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