コウシュの旅人/るか
 

 永遠の砂のうえ
 浮かぶ
 あかるいビンから
 睡蓮の ほうへ
 草いきれのジェニー
 君の身勝手な実存が
 投じた
 その水紋が 風を
 潤すならば、

 いつか死ぬことができるだろうか
 それが信じがたいまま
 私 の残響を
 口真似し、

 弾むボールの音の予言
 路上に散逸する
 剥片の ざわめき、とか

 軍鶏のヒヅメ
 地を撥ね、わらう、わらう
 軍鶏のヒヅメ
 捻り、撥ね、
 わらう、わらう、わらう



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