コウシュの旅人/るか
だが
落葉の時間をへて
絶え間ない先送と 既了の境域へ
戻るか
コウシュの旅人
蒼茫の中、
一際
あおく、沈んで
そこで意味の果実は
割れ、
残照に
浮かび上がる頬を
零さないように、わらう
のです
吐き捨てる 繭や、
眠りは砂時計を浸して縊れ
ぬれた足裏がはい回る
長い廊下を、浮動スル
一本の透明ナ浮標
さながら、
神秘のように
ぬれた庭を這う 繭が
夜明けを
待ちきれない、
と、
いうようだ
ゆるやかに血走り、
発光シ
その様といったら
どうだい、
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