韻をふむのです/ごまたれ
 
そういえば
愛していた名前を忘れました

みっともないなぁって
笑ってました

毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです

そしたら
右と左が分からなくなりました

ハルシオンは
ささやかながら
道を示すのです

そして
韻をふみ続けるのです

誰かが
「小さい青空じゃあ誰も歓声をあげないでしょ」
ってゆってました

まるで
うまく体に染み込まない水分です

確かに
韻をふみ続けても
世界は救えないのです


愛していた名前を忘れました

それでも
韻をふみ続けるのです
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