ほんこんその2/猫八百
 
ファーストフードのはずなのに
なぜかヌードルを売る店で
クスッと目で微笑みかける
あの娘

もうこの街も慣れっこで
右も左もわかるというのに
いまだに迷子扱いしやがる
あの娘だけは

へたなぺきんごがくすぐったいのか
きれいなはをみせてはずかしそうにわらう
・・・日本人(ヤーパン)がこんなとこでなにしてるの?

晴れた日もどことなく濡れた英国領(注:当時)の片隅で
交わすことばもぎこちなく
独特な香りだけがどこまでもどこまでも・・・


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