『救いの雨(巣食いの雨)』/しろいぬ
よかった。
「てい」
殴られた。しかも腰の刀で。一応鞘ごとなので斬られてはいない、が…。
「それをするのは目の前に、この私がいない時にしてもらおうか」
景色が、混濁していく。ぐるぐると意識が廻る。
「私は浅野みいこ。
――――侍だ」
みりゃわかりますよ……。
…………。
……。
…。
温もりが僕を抱きとめる。
その心地よさに、自分でも驚くほど素直に身をゆだねて、ぼくは、ゆっくりと目を閉じた。
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西尾維新のキャラクター借りて作りました。
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