1999年 月曜日/馬野ミキ
泳ぐ。
真冬の東郷池に飛びこむ。
やっちゃった、俺の悪いクセ。タフガイ。ちめたい。
勢いだけで人生を渡っていけると思うなよ、俺。
海老の子供みたいのがたくさん泳いでいたので
ワイルド風に全部噛んで食べてしまう。
服を乾かして、小枝にかけた。
ごみ箱からおやつのカールを拾って食った。
おやつのカールがこんなに捨ててあるなんて、倉吉も変わったものだ。
パクパク食いながら、ガキ共の野球を見てた。
勝手に審判をした。
子供たちは歓迎してくれた。
でもアレは、俺が危ない奴だと思って
共同で嘘の歓迎の演技をしたのかも知れぬ。
でもね、どのみち、いつだって若者たちは僕等より天然だし上手です。
明日から会社にいこう。
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1999・1/14
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