James Brown's Funky Christmas/構造
か、とばかり
お茶の一つも飲まずに去ろうとした
瞬間
JBは急に真面目な顔になって振り向き
こう言った。
"ボーイ、よく聞け。お前が大人になったらサンタさんはもう
プレゼントをやれねえ。
真っ当に金を稼げ、家族ができたらきちんと養え、
それがクールでファンキーってことだ"
朝俺が起きると、
シスターが横で寝ていた
おれはごそごそと
黴の生えかけたスーツをさがして
埃をはらって、ネクタイをしめる
俺はすでに一人前の男だから
このシスターを養わなきゃならない
そしてなにより
JBのようにファンキーな男になるためにだ
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