おやすみなさい/
秋月 笑
にがい涙を飲んで
つらい言葉を口にした
そんな日は、
?おやすみなさい?
両の睫毛を閉ざし
なにもかも忘れて
やわらかい場所に
からだをあずけて
梯子(はしご)から梯子へと
夢をたどって
どこまでも おゆきなさい
きらきらと降る時間
そのなかで ただ
おやすみなさい
いとしいあなた
おやすみなさい
銀の月が
朝にとけてしまうまで
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