空に堕ちていく/
まどろむ海月
何という惨めな
私だろう
笑いぐさが佇んで
もしかしたら
ああ そんなことも
ありえたかもしれないね
いいえ
けっしてそんなことは
おこらなかっただろう
あなたは天上の光であり
私は地の泥だもの
深い青の誘惑
子どもの頃からの
あの彼方への想いを
地に繋ぎとめている力は何だろう
手を伸ばしても
光に触れもせず
幾度も見つづける
空に堕ちていく夢
}
戻る
編
削
Point
(9)