明日は/山崎 風雅
背中に冬を担いで
もう、破裂しそうな神経を抱えて
ここまで来た道のりを振りかえる時
時を告げる鳥が飛来する
まっすぐに放つ生命の熱
白く空間に溶けていく
傷つくことを怖れて
その1歩が進めない
人の悪意に出会うのが恐ろしくて
一人で街に飛び出せない
すり減っているのか
磨かれているのか
この魂
それでも目が覚めれば
生きていくことを
諦めることはしない
いつだって
どこだって
俺は俺
ちょっとした人気者
トラブルにはいつも巻き込まれるけど
そんなの寝ちゃ治ってる
明日がどっちにあるのか知らないけど
明日は明日の風の中を飛ぶ
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