メゾン/キメラ
 


緑色が斬れた錯性の心音に高鳴る、生きたひかりを探してなんかいなかったから、今いつまででも澱み終わらない昨日と同じ寝床を燃やしながら、観る夢が今夜を殺しに来る、、、燃やしてくれはしないのだろう、木霊よ黒帳窓の外に塗り変えを始める迄にはオレを消してくれはしないのだろう、、、中心に歪んだ微熱が奪う悪夢を、刺さり、切らせぬ陰、そこからは体温を仰け反り刺して抜かせない続きを解らせたのは、かわした右足に張りついた月に夜吹いていたオレだったから、、、覚えたてに声を。散り散り中心を外しながらゆっくり喰らい続ける明日にもうなだれ一体いつまでいたんだろう。

交差した瞬間、悪魔は尖った躰を皮膚から一番離し
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