コンドーム売りの少女/ゼッケン
 
こにこしながら見つめる父親と母親
ワタシが、ときみは考えた オレが
オレがオスとなるとき、こいつらは破滅するだろう

親方はきみのまだこれから発達する芽を指先でつまみ、
ぎゅうとひねる きみはそのたびに
ぎゃっあ、とのけぞってうすい腹をひきつらせる
親方の根がぷるぷるとふるえて喜ぶ
親方はこのようにしてきみの芽を毎日可愛がるので
やがてきみの芽はつよく太くなり、ふしくれだった親方の根のようになり、オスになる、と
親方は言った 
しかし、本当はきみは知っている 
きみはきみの身体がきみの母親のようになることを
そしてきみは本当はきみの母親のように親方にされたいということを
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