Laputa/weed & sky
いつも
空を見上げている
形を変えながら
ここではないどこかへと
流れていく雲
その向こうに
あるものを信じている
私の好きな夕焼けは
命の終わりへの
一つ一つの目盛り
それを数えることは
もうやめてしまった
草原に広がる
迷路のような細い道
振り返ると
みんなが手をとりあって
海への道を歩いていく
でも
風は
後から吹いてくるから
雲は
あの丘に向かっているから
ここにまた
いらなくなった荷物を置いて
私は歩いていく
そんなの
ただの夢だよと
言われながら
それでも
ほんの少しだけ
近づけるような気がする
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