寒い朝に/山崎 風雅
 
 街が白く染まる
 七色の夢の
 浅い眠りから覚めて
 冬の厚い雲を望む窓越しに
 透明の通り掛かりの人々を眺める
 凍てつく朝に
 心強くもあるほのかな体温 
 芳しき香りのする部屋
 呼吸が楽だ
 何もかもが一つになればいい
 そう願う
 システムの為に人々は存在する?
 人々の為にシステムがある?
 心奪われし者達のノクターン
 大きな渦に巻き込まれてるかのような
 人々はどこに向かっているのか?
 淋しがり屋の俺は
 小鳥のように歌いたい
 寒いのは気温が低いからだけじゃない
 
 
 
 
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