まるでフロンティア/
おっとっと
街灯一つ無い深い森の中で
木々の隙間からの月明かりを頼りに歩く
濃霧に見舞われて
1メートル先が見えない
銃声が聞こえて
薬きょうが落ちたままにされている
都会から人が来て
飼い犬を捨てていく
しばらくするといなくなるけれど
庭で飼っていたウサギが脱走して
野生に帰った今でも
新雪の上に足跡だけを残している
飼っている猫が
モグラの頭だけ
部屋のドアの前に自慢げに置いていく
そんな私の毎日
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